春のゆらぎや乾燥が気になるこの時期に
春のゆらぎや乾燥が気になるこの時期に、やさしく体を潤してくれるデザートスープをご紹介します。
今回は「かりんと白きくらげのデザートスープ」。
実は今回使ったかりんは、薬膳仲間の友人からいただいた「かりんのシロップ漬け」。
香り高く、やさしい甘みがすでに引き出されていて、ふわっと広がる風味に、これはぜひ薬膳スープに活かしたいと思いました。
かりんはそのままでは硬く、渋みもあるため生食には向きませんが、シロップ漬けや煮ることでぐっと魅力が引き出されます。
薬膳では「肺を潤す」「咳をやわらげる」「喉を整える」といった作用があるとされ、乾燥しやすい季節や、花粉で喉がイガイガしやすい時期にもぴったりの食材です。
そして今回合わせたのが白きくらげ。私は近所の中国物産店で購入しています。普段のスーパーではなかなか見かけない食材ですが、中国物産店には薬膳でよく使われる乾物やスパイスが豊富に揃っていて、見ているだけでも楽しい場所です。
もしお近くにこうしたお店があれば、ぜひ一度のぞいてみてください。思わぬ薬膳素材との出会いがあるかもしれません。
白きくらげは「食べる美容液」とも呼ばれるほど、潤いを補う力に優れた食材です。
体の内側からしっとりと潤し、乾燥による不調をやわらげてくれます。さらに今回はシロップ漬けの甘みを活かしていますが、必要に応じて氷砂糖を少し加えることで、よりやさしい味わいに仕上がります。氷砂糖にも体を潤し、喉をやさしく守る働きがあります。
つまりこのデザートスープは、かりん・白きくらげ・氷砂糖の組み合わせによって、「潤肺(肺を潤す)」作用がしっかり重なった一品。
咳や喉のケアはもちろん、乾燥による肌トラブルが気になる方にもおすすめです。外側からのスキンケアだけでなく、内側から潤いを補うという視点を取り入れることで、より自然で持続的なケアにつながります。
レシピ:かりんと白きくらげのデザートスープ

材料(2〜3人分)
・かりんのシロップ漬け 適量(果実もシロップも使用)
・白きくらげ(乾燥) 1個
・なつめ 3〜5個
・水 400〜500ml
・氷砂糖 お好みで少量
作り方
- 白きくらげは水で戻し、石づきを取り除いて食べやすく切る
- 鍋に水・白きくらげ・なつめを入れて火にかける
- 沸騰後は弱火にし、30〜40分ほどじっくり煮る
- 白きくらげがとろりとしてきたら、かりんのシロップ漬け(果実とシロップ)を加えてさらに軽く煮る
- 味を見て、必要であれば氷砂糖を加えて調える
ポイント
※白きくらげはしっかり煮込むことで、とろみ(潤い成分)が引き出されます。30分以上じっくり火を入れることで、はじめて本来の「潤す力」が発揮されると考えられているため、少し時間をかけて煮るのがおすすめです。
ほんのり甘く、やさしい味わいのこのスープは、食後のデザートとしてはもちろん、喉の調子が気になるときのケアとしても取り入れやすい一品です。
温かいままでもほっとしますが、冷やしていただくと、また違ったおいしさが楽しめます。とろりとした口当たりがより引き立ち、春から初夏にかけての季節にもぴったりです。
春先の乾燥やゆらぎを感じたときに、体の内側からじんわり潤す習慣として、ぜひ取り入れてみてください。

