今日は「春の不調を防ぐ薬膳の考え方」についてのお話です。
春の不調を防ぐ薬膳の考え方
春になると、理由ははっきりしないけれど、なんとなく体が重い。
気持ちが落ち着かなかったり、疲れが抜けにくかったり。
そんな変化を感じる人は、少なくありません。
春(特に早春)は、体が冬から次の季節へ切り替わろうとする時期です。
日差しはやわらかくなり、空気も少しずつゆるみます。
けれど体は、まだ急な変化に慣れていません。
その切り替えが急だったり、うまくいかなかったりすると、体に負担がかかります。
春に起こりやすい「なんとなく不調」
春先は気温差が大きく、朝晩は冷え込む日も多い時期です。
そのため体は知らず知らずのうちに緊張し、エネルギーを消耗しやすくなります。
- だるい
- なんとなくソワソワする
- ゾクッとする感じがある
- 首や肩が重い
こうした春特有の不調は、体ががんばって季節に追いつこうとしているサインでもあります。無理に動こうとするより、まずは体の声を聞き、ゆっくり整えることが大切です。
春に必要なのは、無理をしすぎないこと。
春は新しいことを始めたくなる季節ですが、体にとっては「まず慣れること」が最優先。
そのためにできることは、実はとてもシンプルです。
- 無理をしない
- ゆったりリラックスする
- ストレスを溜め込まない
- 軽い散歩やストレッチで発散する
そして、体を内側から温める“やさしい食事”も大きな助けになります。
今回はそんな不調を防ぐ春におすすめのレシピをご紹介します。
レシピ「菜の花と鶏肉のやさしい薬膳スープ」

「菜の花と鶏肉のやさしい薬膳スープ」
材料(2〜3人分)
鶏もも肉(または鶏むね肉)200g
長ねぎ(千切り)1/2本
菜の花(ない場合は春菊で代用可)1/2束
しょうが(千切り)1かけ分
乾燥なつめ 2〜3個(種を取る)
【調味料】
だし汁 600ml
酒 大さじ1
塩 適量
しょうゆ 少々
作り方
- 鶏肉は食べやすく切り、酒をふっておきます。
- 菜の花は5cm幅に切り、さっと茹でて冷水に取ります。
(お湯1リットルに対し、小さじ1程度の塩を入れ、茎から茹でます。茹ですぎに注意。) - 鍋にだし汁・なつめ・しょうがを入れて火にかけます。
- 沸いたら鶏肉を加え、アクを取ります。
- 長ねぎを入れてさっと煮ます。
- 塩としょうゆで味を調え、器に盛り完成です。
☝️今回のレシピの薬膳的ポイント
① 温かいスープで体を冷やさない
スープ仕立てにすることで、体を内側から温め、春の緊張をほどきます。
② 少しの香りづけで春の緊張をほどく
しょうがとねぎは、香りを感じる程度に。
強すぎると体力の消耗につながるため控えめに。
③ 疲れを残さない
鶏肉となつめは、春に消耗しやすい体をやさしく支え、回復を助けます。
④ 菜の花で春のこわばりをゆるめる
菜の花には、内側のこわばりをやわらげる働きがあります。
イライラ、胸のつかえ、肩の重さなどにやさしく作用します。
春の体をやさしく整えるために
春は心も体も揺らぎやすい季節。
だからこそ、温かいスープで体をゆるめ、無理をせず、ゆっくり季節に馴染んでいくことが大切です。
まずは今日の一杯から、はじめてみてください。
小さな一杯が、春の不調をやわらげる大きな一歩になります。
体質チェックや薬膳レシピは中医学の考え方に基づいていますが、医療行為や診断ではありません。
不調が⾧引く場合や強い症状があるときは、専門機関にご相談ください。

