春になると、足元にひょっこり顔を出す「つくし」。
どこか懐かしく、つい摘みたくなる野草のひとつです。
ほろ苦い味わいは、春の体にぴったり。
薬膳の視点から見ても、季節の巡りに寄り添う食材といえます。
この記事では、つくしの薬膳的な働きや、簡単な食べ方をご紹介します。
目次
つくしとは?
つくしは、スギナの胞子茎の部分で、春先にだけ現れる野草です。
日本では昔から親しまれており、佃煮や炒め物として食べられてきました。
少し苦みのある味が特徴で、この「苦味」が春の体に重要な役割を持っています。
薬膳的な効能
薬膳では、春は「肝(かん)」の働きが活発になる季節とされています。
この時期は、気の巡りが乱れやすく、以下のような不調が出やすくなります。
- イライラしやすい
- 目の疲れ
- 気分の落ち込み
- のぼせ
つくしのようなほろ苦い食材には、次のような働きがあると考えられます。
●気の巡りを整える
滞りがちな気の流れをスムーズにする
●余分な熱を冷ます
春に高まりやすい「熱」を穏やかにする
●デトックス効果
冬に溜め込んだものを外へ出すサポート
つまり、つくしは
👉「春のリセット」に向いた食材です。
レシピ:つくしの醤油炒め

材料(2人分)
- つくし(下処理済み):100g
- ごま油:小さじ2
- 醤油:小さじ2〜大さじ1(お好みで調整)
つくしの下処理について
つくしはそのままでは食べられないため、少し下処理が必要です。
- 袴(はかま)を取る
- 軽く洗う
- さっと下茹でする(アク抜き)
袴取りは少し手間ですが、このひと手間でぐっと食べやすくなります。
作り方
- 下処理したつくしを用意する
- フライパンにごま油を熱する
- つくしをさっと炒める
- 醤油を回しかけて軽く絡める
調理のポイント
- 炒めすぎると食感が落ちるので「さっと」がコツです。
- 苦味が気になる場合は、みりんを少し足すと食べやすくなります。
■ 薬膳的ポイント
ごま油を使うことで、
- 体を潤す
- 気の巡りをサポート
といった働きが加わり、よりバランスの良い一品になります。
■ 注意点
自然のものを採る場合は、以下に注意してください。
- 犬の散歩道や農薬の可能性がある場所は避ける
- 食べすぎない(苦味が強いため)
まとめ
つくしは、春にしか出会えない季節の食材。
そのほろ苦さは、体にとっても意味のある味です。
忙しい毎日の中でも、
少しだけ季節を感じる食事を取り入れてみる。
それだけでも、体と心はゆるやかに整っていきます。

