目次
冷えにくい体へ
「手足が冷えてつらい」
「お腹や腰まわりが冷えやすい」
「寒い季節になると体調を崩しやすい」
そんな“冷え”を感じるとき、薬膳では「体を内側から温めること」を大切にします。
冷たい飲食や疲労、睡眠不足、季節の寒さなどが続くと、体の中に“寒”が入り込み、巡りが滞りやすくなると考えられています。
すると、血流やエネルギーの流れが弱まり、手足の冷えや胃腸の不調、だるさにつながることも。
そんなときに取り入れたいのが、「温中散寒(おんちゅうさんかん)」という考え方です。
温中散寒とは
これは、
「体の中心(胃腸)を温め、冷えを追い出す」
という意味です。
特に、胃腸を温めることはとても大切です。
胃腸が冷えると、
- 食べたものがうまくエネルギーにならない
- 血の巡りが悪くなる
- 手足まで温かさが届かない
といった状態が起こりやすくなるからです。
羊肉と八角で、じんわり温める
今回ご紹介するスープの主役は羊肉。
羊肉は薬膳では、体をしっかり温め、冷えによる不調をやわらげる食材として知られています。
寒さで体がこわばりやすいときや、冷えて元気が出ないときにもおすすめです。
さらに、八角を加えることで、
- お腹を温める
- 巡りをよくする
- 香りで気分をゆるめる
といった働きも期待できます。
スパイス料理のように難しく考えなくても大丈夫です。
八角をひとつ加えて、ゆっくり煮込むだけで、体がほっと温まるスープになります。
レシピ:「八角香る羊肉の薬膳スープ」

材料(2〜3人分)
- 羊肉:200g
- 長ネギ:50g
- 生姜:10g
- にんにく:10g
- 香菜:5g
- 八角:2g
- 水:200ml
- 醤油:大さじ2
- 紹興酒:大さじ1
- ごま油:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 塩:少々
作り方
- 羊肉は薄切りにし、長ネギは斜め切り、生姜は皮付きのまま薄切り、にんにくはみじん切りにします。
- 鍋にごま油を熱し、羊肉を炒めます。
- 鍋に水、長ネギ、生姜、にんにく、八角、醤油、紹興酒、砂糖を入れて、20分ほど煮込みます。
- 塩で味を調整し、器に盛り、香菜を散らして完成です。
※体を温める力がしっかりあるスープなので、顔がほてりやすい、上半身が熱くなりやすい、のぼせを感じやすい方は、様子を見ながら少量から試すのがおすすめです。
「温める」を、毎日の習慣に
冷え対策は、特別なことを頑張るよりも、
「温かいものを無理なく続けること」
が大切です。
寒い日や疲れた日、体が冷えていると感じたときに。
このスープを、日々の養生のひとつとして取り入れてみてください。
食べることで、少しずつ体を整えていく。
それも薬膳の大切な考え方です。
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