薬膳師が台北で買うもの「番外編」

2026年4月、台湾・台北へ行ってきました。
前回は「迪化街編」を書きましたが、今回は第二弾、「番外編」です。

台湾のドラッグストアやスーパーマーケットは、薬膳好き・漢方好きにとってかなり楽しい場所。
日本ではあまり見かけない外用薬や漢方系アイテム、ハーブ入りのお菓子やのど飴などが普通に並んでいて、
「これはどういう効果なんだろう?」と見ているだけでも面白いです。

特に台湾は、“香り”や“温める・巡らせる”感覚を日常的に取り入れている印象があり、日本のストアとは雰囲気が違います。

今回は、実際に購入したものを薬膳的な視点も交えながら紹介したいと思います。
(2026年4月末レート:1台湾ドル=約5.06円で計算)

目次

タイガーバーム

「タイガーバーム」10g 80元(約405円)

台湾土産の定番として有名なタイガーバーム(シンガポール発祥)。
ハッカ油やユーカリ油などを主成分とした、軟膏タイプの外用剤です。

肩こり、腰痛、筋肉疲労、打ち身、虫刺されなど幅広く使われており、台湾ではかなり身近な存在。

一般的には「赤」と「白」があり、

赤:温感タイプ
白:冷感タイプ(メントール感強め)

という違いがあります。

かなり“芳香開竅(香りで気を巡らせる)”配合のアイテム。
スーッと抜ける香りで頭や気分がシャキッとする感じがあります。

旅行中の疲労感や、暑さでぼんやりした時にも使いたくなります。

正光 疼痛油膏

「正光 疼痛油膏」価格失念

こちらはいかにも“台湾漢方”らしい軟膏系アイテム。

配合を見ると、

・松脂(巡り・消腫)
・サキシマボタンヅル(筋骨ケア)
・没薬(活血・鎮痛)
・乳香(活血・消腫)
・ごま油(保護・潤い)

など、かなり本格的。

さらに、

・冬緑油(温感・鎮痛)
・ペパーミントオイル(清涼感・気分転換)

も加わっていて、“温めながら巡らせる”構成です。

実際、塗ると独特の漢方系の香りがあり、「これは効きそう」という雰囲気があります。
日本の湿布や軟膏はメントール中心の印象ですが、台湾のものは「生薬感」が強い気がします。

白花油

「白花油」
5cc 110元(約557円)
10cc 190元(約961円)

台湾好きには有名な万能オイル。

成分は、

・メントール(清涼感)
・冬青油(巡り・鎮痛)
・ユーカリオイル(芳香・リフレッシュ)
・樟脳(気分転換)
・ラベンダーオイル(リラックス)

など。

虫刺され、頭痛、鼻詰まり、肩こりなど幅広く使われています。

こめかみに塗るとかなりスーッとして、暑い時や眠気覚ましにも便利。
“気を一気に通す感じ”があり、薬膳的には芳香化湿(香りで湿気の重だるさを飛ばす)や開竅(頭や感覚をスッキリさせる)のイメージに近いかもしれません。

小瓶なので持ち歩きしやすいのも便利です。

NIN JIOM 京都念慈菴 枇杷潤喉糖 のど飴(超涼薄荷味)

「京都念慈菴 枇杷潤喉糖 のど飴」95元(約481円)

声優・歌手・アナウンサーが舐めていることで有名になったのど飴。
今回購入したのは「超涼薄荷味」です。

配合は、

・枇杷葉(潤肺・咳ケア)
・金銀花(清熱)
・桔梗(利咽・喉ケア)
・甘草(リコリス、緩和・調和)

など。

そこへさらに、

・ペパーミント
・スペアミント

が加わることで、ほどよいスースー感があります。
単なるミント飴ではなく、“喉を潤しながら、スッキリした後味を出す”配合なのが台湾らしいところ。
喉を使う仕事の人に人気なのも納得でした。

五香粉

「五香粉」49元(約248円)

こちらはスーパーマーケットで購入。

配合は、

・肉桂(温める)
・小茴香(理気・胃の冷え)
・胡椒(巡り)
・丁香(温中)
・八角(芳香・温め)
・香芹(セリ科の香り)

と、実際は6種類入りでした(笑)

台湾ではメーカーごとに配合がかなり違うので、見比べるのも楽しいポイント。
薬膳的には、“冷えと停滞を香りで巡らせる”ようなイメージのスパイスです。
炒め物や煮込み料理に少し入れるだけで、一気に台湾っぽい香りになります。

その他:スーパーで買ったもの、オススメのもの

杏仁粉

個人的におすすめなのが無添加タイプの杏仁粉。
お湯で溶くだけでも飲めますし、豆乳と合わせても美味しいです。
杏仁は中医学では「潤肺」「止咳」で、乾燥ケア食材です。
台湾はこうした“食べる養生”商品が本当に豊富で、スーパーを見るだけでもかなり楽しいです。

残念ながら今回は時間不足で買えなかったものも。

一条根シリーズ

湿布やクリームで有名な一条根。
一条根は、台湾や金門島周辺で使われる生薬で、“筋肉や関節の巡りを整え、痛みを和らげる”目的でよく使われます。
温めながら巡らせる生薬の配合で、肩こり・腰痛系アイテムに使用されています。
次回はぜひ試してみたいところ。

ほかにも、

・漢方石鹸
・漢方シャンプー
・漢方歯磨き粉

など、台湾のドラッグストアには“生活に溶け込んだ漢方文化”を感じるアイテムがたくさんありました。
観光地を巡るのも楽しいですが、ドラッグストアやスーパーを覗くと、その土地の「リアルな養生文化」が見えてきます。
薬膳好き・漢方好きなら、ぜひ時間を作ってじっくり見てほしい場所です。

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